果物は体に必要とされる栄養の一つであり、農林水産省と厚生労働省が共同で出している「食事バランスガイド」にも、食べることを推奨されている食べ物でもあります。
しかしマクロビオティックでは、果物は陰性(体を冷やす食べ物)であって、なるべくならば食べないほうがいいとされています。ですが絶対食べてはいけないもの、というものでもなく、過剰に食べるのは避けなさいという姿勢をとっています。
そこでここでは、マクロビオティック実践中も取り入れたい、果物についてをまとめました。
目次
マクロビオティックと果物-マクロビオティック中も取り入れたい果物
マクロビオティックと言うと、禁止事項が多いことい特徴があります。ですが厳密には、マクロビオティック実践中は摂取しないほうがいいものです。また摂取する場合は、体の陰陽のバランスを保つため、陰の果物に対し、陽の何かを一緒に摂取すること、というのが原則です。
そのため、実際には体にいいとされる果物と、ナッツやオートミールと一緒に食べる事はかなり有効な手段となります。また火を通したジャムや、コンポート、焼いたクッキーやフルーツケーキなどもいい方法です。
赤ちゃんへの離乳食にもよく、リラックス効果や便秘の緩和にもなります。
マクロビオティックを一生続けるという考え方であるならば、なおさら時折は果物を摂取するということも大事なことです。
マクロビオティックと果物-果物を食べないとどうなるか
ミネラルの補給や嗜好品として非常に優れた果物ですが、一方では太る原因にもなるとも言われています。では実際、果物を食べないとどうなるのでしょうか。
よくあると言われているのは、果物を極端に控えている人ほど、甘いお菓子を非常に食べている傾向があるということです。果物の栄養素で「太りやすい」「太りにくい」はありますが、お菓子よりはカロリーも低く、食欲を抑える効果があります。
また野菜でも言えることですが、生の植物は酵素がたっぷり入っており、生の植物を食べないことで体内の酵素が不足するとも言われています。不足すると便秘になることもあり、別の病気のリスクも高くなります。
やはり全く食べないよりは、時々でも食べることである程度の健康への危険性は減らせます。
マクロビオティックと果物-レシピ
マクロビオティック実践中に、少し食べる甘い物として、フルーツは大活躍します。サラダに入れたり、ヨーグルトと組み合わせる方法もあります。またパンを作る時に一緒に入れたり、クッキーにも利用できます。
ここではコンポートの基本の作り方をご紹介します。
まず使いたい果物を適当な大きさに切り、赤ワインと水と甜菜糖を混ぜたものと火にかけます。
沸騰したら粗熱を取って冷やせば完成です。
寒天を使ってゼリーにしたり、冷やしてそのまま食べてもおいしくいただけます。
マクロビオティックと果物-まとめ
果物は陰性か陽性かでみると、陰性にあたります。これはマクロビオティックでは適していない食べ物です。
ですが実際に医学的な面で見れば、健康効果が発見され、既に世界が認識しているものです。
そこでマクロビオティック実践中でも、陽性のものと組み合わせて食べたり、火を通して食べたりといった方法で果物を摂取することは非常に好ましいこととなります。果物をあまりに食べないと、どか食いや便秘の元にもなります。
効果的な食べ方をすることで、一定のメニューに落ち着きがちなマクロビオティックのメニューに、新鮮さも生まれるでしょう。