マクロビ的花粉症の対処法

秋、春になるとマスクが手放せない方が増えました。街を歩いていると、4,5人に1人はマスク着用。薬局へ行くとマスクの種類の豊富さに驚きます。花粉症の侵入を防ぐマスクや、かゆみ・炎症を抑える薬が飛ぶようにうれています。

目がかゆくてたまらない、目が痛い、鼻水、くしゃみがとまらない、息が苦しい、倦怠感、など、花粉症の症状はほんとうに不快です。根本治療はやはり体質改善にかかっています。今日はアレルギー体質の改善をマクロビオティックの観点からお伝えします。

目次

花粉症って?

花粉症は花粉が原因となって起こるアレルギー疾患です。体の免疫システムが外部からの異物(花粉)にたいして過剰反応を起こした結果です。アレルギーにはその他、アトピー性皮膚炎、気管支ぜんそく、アナフィラキシーショックなどがあります。

原因ははっきりとは分かっていませんが、大きく2つに分けられます。遺伝要因と環境要因です。環境要因にはさらに身体に取り入れる経路により、呼吸系と消化器系に分かれます。呼吸器系とは農薬や化学物質などの体内への蓄積があります。一方、消化器系には、食が挙げられます。戦後、欧米にならった高脂肪・高タンパクの食事生活が主流となりました。日本伝統食である米や大豆たんぱく質をとる機会が減ったこと、また栄養過剰の食生活など食生活の変化が大きく影響していると考えられています。

花粉症の原因は花粉ではなかった!?

本来、花粉は人体に有害なものではなく、むしろ有益なものです。健康な人は花粉を大量にかぶっても平気です。むしろ花粉は栄養の宝庫で、アミノ酸、脂質、ビタミン、ミネラル、酵素などが豊富に含まれ、心臓機能、腸、肝臓、皮膚、自律神経を調えるとも言われています。

花粉症を治すマクロビオティック食事療法

マクロビオティック食事療法では、鼻水だけを治す、かゆみを治す、といった症状を緩和するだけの対処療法ではなく、体がもっている自然治癒力システムを活性化し、根本的な体質改善をすることで免疫力をあげていく方法をとります。

アレルギー体質を改善するには、現在の食事を見直す必要があります。そのポイントは、体内に多くの老廃物が蓄積する食品を避け、免疫を強化する食べ物を積極的に取り入れることです。

では、どんな食べ物があるのでしょうか。

老廃物を多く作り出す食物

・油脂
・動物性食品
・卵
・乳製品
・精製糖
・香辛料
・アルコール
・コーヒー
・ココア
・果物

その他
・冷たいもの
・水分過多

花粉症を治すための食材とポイント

主食を玄米に切り替え、雑穀、発芽玄米、玄米お粥を多く、副食を減らします。症状が改善してきたら徐々に副食をもとにもどしていきます。よく噛んで食べます。腹八分目を心がけます。小食にすると、体の細胞修復にエネルギーを使うことができ、体質改善が早くなります。

季節の野菜を頂きましょう。花粉症がひどい時はよく火をいれて薄味、少食にすることがポイントです。特に春の野草は解毒効果が高いため冬に貯めた毒を流してくれます。目、鼻の粘膜が弱っている時は体内の粘膜も弱っています、本葛やレンコン料理を増やし、粘膜を強化しましょう。

その他、発酵食品の味噌汁を旬の野菜や海藻と一緒にに食べましょう。だし汁は昆布と干しシイタケでとります。味噌の酵素が腸内を調え、海藻のミネラルが体の排毒を助けてくれます。

ヨモギも大切な食材です。血液を浄化し、活性酸素を抑制します。また肝機能を上げ、免疫力を高めてくれます。ビタミンやミネラルも豊富で、体の浄化には欠かせない食品です。

はとむぎは体の老廃物を排出し、体をクリーンアップしてくれる力があります。はとむぎ玄米ご飯、はとむぎスープなどにして積極的に取り入れましょう。

まとめ

花粉症の体質改善をするための食事のポイントは、砂糖の入った甘いものや果物をとらないこと。動物性食品をできるだけ少なくすること。よく噛み、少食をこころがけ、未精白の穀物を中心に火を良く通した季節の野菜をとることです。できれば化学肥料や農薬、化学物質のはいった食品をさけましょう。遺伝子組み換えも要注意です。

身体は数か月で入れ替わります。例えば赤血球は約120日で入れ替わります。少し時間はかかりますが、根本からの体質改善、思い切ってしてみませんか

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