朝、まずはいっぱいの味噌汁。仕事が終わって飲んだいっぱいの味噌汁。味噌汁がすーっと体にしみわたり、活力を出してくれます。また、みそ汁を飲むと心身ともに癒される経験ありませんか?欧米では今、みそ汁のリラックス効果に加え、その美容効果と栄養価の高さが注目され、Miso Soupとして寿司に負けないくらいの人気を誇っています。日本食を代表する味噌汁は、血を綺麗にする飲み物をといわれています。今日はおいしい味噌汁の作り方をご紹介します。
目次
マクロビ風おいしい味噌汁の作り方
マクロビオティックでは「いりこ」や「かつおぶし」といった動物性のだしを使いません。基本は昆布と干しシイタケです。昆布のうまみと干ししいたけから出る独特の甘みは、コクがあり上品です。汁物だけでなく、煮物、あえ物にも使います。その他、切干大根、乾燥わかめもいいだしがでます。(※)
<材料>
・昆布(10g)
・干しシイタケ(7-8枚)
・水(5カップほど)
・季節の野菜
・1~3年寝かした本物の無添加味噌
<だしの摂り方>
昆布は乾いたふきんで汚れを落とす。1~半日、昆布と干しシイタケをつけておく。(冷蔵庫で保存。昆布と干しシイタケは戻る早さが違うので別々の瓶が理想)火にかけ中火で30分かけてゆっくり火にかける。
煮立つ直前に昆布を引き出し、そのまま15~20分煮る。火を止め、そのまま20分から30分おいて、しいたけのうまみを出す。
※お勧めは利尻昆布。上品で済んだだしがとれます。
味噌汁のマクロビ風バリエーションー実際に作ってみよう!
みそしるの具には、野菜や海藻、豆腐など植物性を中心に作ります。出しを取った後、好きな野菜を中火で煮ていきます。玉ねぎやえのきなどの陰性の材料から煮ていくと美味しくしあがります。春はさわやかに、新キャベツと人参、夏はコーンと豆腐、オクラ、秋は長ねぎと玉ねぎ、わかめ、冬は里芋と人参、大根、薄上げの具だくさん味噌汁。薬味も大切です。薬味をのせると、味噌汁がぱっと明るくなり食欲もそそります。刻みネギ、大葉、大根の葉、大人には生姜も好評です。みそ汁を煮る時間も季節によって違います。春夏は短く陰性に。秋冬はことこと長めに陽性に仕上げていきます。
さらに味噌の種類も季節や体調によって変えるとバリエーションは無限です。味噌を手作りすると、さらに味わい深くなりますね。
すり鉢でする
味噌は是非、すり鉢ですってみて下さい。味がずいぶんちがいます。初めは面倒かもしれませんが、その美味しさに、またすりたくなること間違いなし。味噌をだしと共にすり鉢ですって、溶き入れた後、数十秒とろ火で煮るのがポイントです。火を通すことで味噌を体に吸収しやすく、まろやかで深みのある味噌汁ができあがります。火を通す前と通した後、味見をしてみるとその差は歴然です。
その他の注意点お味噌汁はその日のうちに、24時間以内に食べ切りましょう。どんな食べ物も時間がたてば酸化します。東洋的な見方をすれば、水のエネルギーが滞り、よどんだ水が体にたまっていきます。食べた人のエネルギーもよどみ、思考も鈍ります。お味噌汁はいつもフレッシュなものを一日に一、二杯いただくことをお勧めします。
まとめ
シンプルですが、奥の深いのが味噌汁の世界。旬を楽しみながら、体も心も整えていく食の芸術作品です。今日のお味噌汁は何にしますか?
※陽性の病気(リューマチ、陽性のガン)になっている方は、動物性のだしを植物性にかえるだけで、痛みやかゆみが和らぎます。