意外かもしれませんが、マクロビでは肉を食べることがあります。
一般的に動物は人間より体温が高いので(平均温度は、鳥:42℃、豚:39℃、牛:38.5℃)
そのため動物の肉を食べると人間の体内では動物の脂肪がたまりやすいという欠点があります。
動物性のものを食べるときは、完全消化できるように、必ず消化を助ける酵素を持った野菜や海藻類を三倍以上取りましょう。
今回は、食べ物の陰陽を使って上手に動物性食品を中和していく方法をお伝えします。
目次
肉の毒消し法
基本的には、極陰の食べ物は適度な陽で、極陽のものは適度な陰のもので中和するのがコツです。
ただし、どの食べ物が陰性、陽性、中庸かを知るにはたくさんの知識が必要です。
しかも体質、年齢、性別、運動量などによっても必要な陰陽の量が変わってくるので、最初は難しく感じるかもしれません。
しかし、実はなじみ深いものばかりです。
例えば、これから秋の季節には旬になるさんま。
さんま(陽性)にはすだちや大根おろし(陰性)を昔から使っています。
刺身(陽性)はどうでしょう?刺身には、必ずわさび(陰性)がついていますね。
また、お寿司(陽性)には「あがり」がでてきます。これは緑茶の陰性さで魚の陽性さを中和しようとする昔からの知恵ですね。
甘いぜんざいは陰性です。ぜんざいには陽性の塩昆布でバランスをとります。
どうですか?私たちが普段目にするなじみ深いものものばかり。私たちの先祖は自然に陰陽を心がけてバランスを取ってきていたようです。
陽性の強い食べ物の中和法
では、その他どんな組み合わせがあるか、知っておくと便利な代表的な組み合わせを紹介します。
牛肉: じゃがいも、キノコ類、味噌、しょうが、大根、果物など
豚肉:キノコ類、トマト、玉ねぎ、味噌、しょうが、パイナップル、リンゴ、もやしなど
鶏肉:トマト、レモン、柑橘里、シイタケ、玉ねぎなど
青魚:大根おろし、しょうが、かぼす、レモン、かんきつ類、酢
赤身魚:わさび、みょうが、大根
チーズ:味噌、しょうが、パセリ、トマト
陰性の強い食べ物の中和法
以下の組み合わせで中和します。
乳製品(牛乳、バター、生クリーム):味噌、醤油、小豆、黒豆、海藻、ごま
白砂糖などの精製糖:味噌、醤油、海藻、小豆、そば、黒ゴマ塩、自然塩
スパイス:味噌、醤油、梅干し、小豆、葛、ゴマ、玄米
陽性の食べもにも、陰性の食べ物にも使える便利な食材があります。
例えば味噌です。味噌は肉類、魚などの陽性食品、白砂糖や乳製品の陰性食品も中和・浄化してくれる万能食品です。梅干しも欠かせません。旅行へ行くときは旅行日程より少し多めの梅干しと、味噌玉(※)を作ってもっていくと便利です。
まとめ
食べ物の陰陽中和(調和)は自分の体を浄化し、軸を作っていく作業です。少しの知恵で軸が整い、体が整うと心も整い、少々のことでもぶれない体ができあがります。特に陽性の強い食べ物や陰性の強い食べ物を中和する代表的な組み合わせを覚えておくと便利ですね。
食べ物以外にも、よく運動したり、寒風摩擦したり、呼吸を深くしたり、お風呂での冷温法など排出しやすい体作りも大切です。ちょっとの知恵が体と心を楽にしてくれます。是非ご活用ください。