子宮筋腫はめずらしいものではなく、30歳代の女性の約30%にできると言われています。超音波やMRIで検査をしますが、検出できないほど小さなものまで含めると70%の女性が持っているとも言われています。子宮筋腫は子宮壁にできるこぶのような良性の腫瘍で、筋肉が異常増殖したものです。悪性腫瘍になり命を脅かすことはないですが、5cm以上は不妊の原因になるので早目の治療が必要です。
子宮筋腫の原因はまだ解明されていませんが、卵巣から分泌される女性ホルモンのエストロゲンの増加が関係していると言われてます。そのため、筋腫は女性ホルモンが減る閉経後は自然に小さくなる傾向があります。主な症状は、月経量が多くなることと生理痛です。その他、貧血、腰痛、頻尿、便秘、不妊、習慣流産[流産しやすい]などがでる場合があります。無症状の場合もあり、検査で初めて分かることもあるようです。気になる方は早めにチェックしてみてはいかがでしょうか。
目次
子宮筋腫へのマクロビ的アプローチ
今のところ子宮筋腫に遺伝性は認められていません。西洋医学的治療として、1検査をしながら筋腫の変化を調べる「経過観察」。2女性ホルモンの分泌を止める「薬物療法」。そして 3「手術療法」があります。
東洋医学では食膳と生活改善を中心に子宮筋腫の手当てをしていきます。まずは今までの食生活を見直します。動物性脂肪は多くなかったか、外食、嗜好品の摂取量、甘いもの、乳製品、卵類、粉ものを取る頻度。これらは体の体液の流れを悪くして、体に毒素をためていきます。
お勧めの食材
・玄米、大根、ごぼうなどの根菜、葉野菜、発酵食品、海藻を毎日少しずつ。薄味で、手作りをしましょう。そして食べない時間を作る。東洋医学では子宮筋腫は食べ過ぎによって起こると考えられています。
・飲み物は番茶を中心に。カフェインの入ったコーヒーや紅茶はお休みします。どうしても飲みたいときはたんぽぽコーヒーを代用してみましょう。たんぽぽには腎臓や子宮器系の働きを改善してくれる効果があります。
・黒豆には女性ホルモンを調える作用があります。黒豆ごはん、黒豆茶など積極的にとりいれましょう。
お休みする代表的な食べ物
・乳製品、とくにチーズ
・動物性食品
・粉もの(パン、ピザ、ケーキなど)
・卵
・チョコレート
脂肪の多いもの、粉もの、スイーツ、果物、スパイス、添加物の入ったもの控えます。水分の摂りすぎにも気を付けましょう。
子宮筋腫の薬膳
体内に残っている老廃物や未消化のものを溶かし排出させてくれる手当をします。お勧めは、以下です。
・切干大根茶
・梅しょう番茶
・黒豆茶
・大根おろし
心のお薬ーリラックス
そして女性器に一番ダメージを与えるのは心的ストレスです。ゆったりと自分の時間を楽しんだり、何もしない時間を作って、心身をリラックスさせることを心がけて下さい。就寝時間も早くしましょう。睡眠の質を高め翌日スッキリ起きることのできる体作りをします。
まとめ
病気は「自然の理からちょっとはずれてますよ」というお知らせです。改めて自分の食事の在り方、心の在り方を見直すチャンスでもあります。手作りしたものをゆっくりと楽しみながら食べる時間を作る。何をどう食べるかは心の在り方を左右し、また心の在り方は食べ方に影響します。毎日の習慣が私たちの人生を作っていきます。