コンビニでマクロビオティックはアリ?

マクロビオティック実践

最近のコンビニは便利さの追求だけではなく、商品の品質や品揃えの幅広さにも力を注ぐようになってきました。ビスケットなどのお菓子やスイーツなどに、マクロビオティック仕様の商品がデビューしたことも、その流れの現れでしょう。
しかしそうした商品は、本当にマクロビオティックの基本的な考え方に合っているのでしょうか?

目次

素材にこだわってる商品?

もちろんコンビニで売っている商品で、「マクロビオティック」の文字を冠したものは、わずかな中でもさらにわずかです。その中の1つである某メーカーのビスケットには、「マクロビ素材」というキャッチコピーが大きく書かれています。
原材料名には小麦全粒粉・てんさい糖・メープルシロップ・米あめ、などマクロビオティックでおなじみの食材が記載されています。ただし生産地までは分かりません。
他にも自然派のスイーツに力を入れている某コンビニチェーンでは、お菓子だけでなく雑穀などを使ったパンも販売されています。こうした商品はインターネットの記事でも、「コンビニで気軽にマクロビオティック」などとひと言添えて紹介されています。

マクロビオティックでお菓子作り

精製された砂糖や小麦粉は、マクロビオティックでは否定された食材ですが、お菓子そのものが制限されているわけではありません。自然食品のお店や通販でも、マクロビオティックの食材メーカーが作ったお菓子がたくさん販売されています。
また雑誌やホームページでは、自分で作るマクロビオティック・スイーツのレシピも、数えきれないほど多くの種類が紹介されています。
中には食材にこだわってはいますが、本来のマクロビオティックの基本からは、少し外れたメニューもあるようです。たぶん厳格な実践者からすると許容範囲外かもしれませんが、ちょっとだけ大目に見たメニューなのでしょう。
つまりコンビニでマクロビオティックという選択肢も、ちょっと大目にみておこうということで。

素材にこだわらない普通の商品

コンビニで売っている食料品の代表と言えば、毎食これで済ませる人もいるくらいにポピュラーな「コンビニ弁当」です。他にもおにぎりやパンなど、毎日膨大な量の調理済み食品がコンビニから出て行きます。
ひとことで言い切ると、コンビニの食品とマクロビオティックの食品とは対極の関係にあります。コンビニの食品は食べる人の健康を考えておらず、利益と流通しか視野に入れていません。
食材は世界各地から最も安価で大量に仕入れられるものを使い、食中毒や消費期限の問題から保存料などは必須。しかもメニューの中心になるのは、肉類や油を多用した高カロリー食。そして野菜は色付けに使われる程度で、栄養バランスは極限まで偏っています。
「コンビニでマクロビオティック」とは、かなり無理があるメッセージではないでしょうか?

まとめ

マクロビオティックの基本は「身土不二(しんどふじ)」と「一物全体」ですから、その地域で採れた旬の食材を丸ごといただくのが大前提です。
それに対してコンビニの食品が追求しているのは、ただ一つ便利さだけです。コンビニというシステムのコンセプトは、とにかく固定された商品を切らすことなく供給し続けること。そこに消費者の健康を考えるという視点は全くありません。
コンビニで販売されるマクロビオティック商品の意味は、冷静に考えればすぐに理解できるはずです。

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