マクロビでよく使うお茶ー三年番茶

マクロビオティックでは、カフェインが少なく体に負担の少ない中庸のお茶、三年番茶を勧めています。緑茶や抹茶などのお茶と比べ、三年番茶は刺激物が少ないため、昔から妊婦さんや赤ちゃんも安心して飲めるやさしいお茶です。

目次

三年番茶と番茶の違い

「三年」がつかない一般の番茶は、緑茶の新芽を摘み取って乾煎りしたものです。一方、「三年番茶」は、新芽ではなく、その下の葉と茎を摘み取って天日干しにして、三年以上熟成、焙煎させてものです。大変手間暇をかけたお茶です。冬を何回も超すことで茶葉の中にでんぷん質が生まれ、長期熟成することでカフェインやタンニンなどの刺激物が抜けて、まろやかな味に仕上がります。三年番茶は比較的陽性のお茶となります。

三年番茶の効果

三年番茶には、カテキンが豊富に含まれ、ビタミンCの吸収をサポートします。そのため、老化を緩やかにします。三年番茶には、身体を温める効能もあるので、冷え性の方にもおすすめです。さらに、三年番茶には、消化吸収を高め、新陳代謝アップ、殺菌効果もあります。加えて、血液をサラサラ効果や酸性体質の改善にも役立ちます。また三年番茶には、強い殺菌作用があるので、これからの冬の季節には、ウィルス対策としても使えます。三年番茶は毎日の飲み物として、また民間の自然療法として昔から薬代わりにも使われてきました。では、三年番茶を使った自然療法にどんなものがあるか4つのお手当をご紹介します。

疲労や初期の風邪にー梅しょう番茶

・梅干し(大一個)

・醤油(大1)

・しょうが汁(数滴、又は梅干しの1割)

・三年番茶(200ml)

梅干し、醤油、しょうが汁をいれてよく練り合わせ、あつあつの三年番茶を注ぎ、熱いうちに飲みます。梅干しのクエン酸が疲れをとり、しょうがが代謝を促し、血液をサラサラにします。また、醤油の酵素が胃腸を調え、番茶の殺菌力が体の中の浄化を進めてくれます。これらの複合的な効果が、疲労回復、腹痛、頭痛、風邪、冷え症、低血圧、下痢、胃腸強化、二日酔い、熱中症対策などに有効です。

目の不調に塩番茶

小なべに番茶(200ml)、自然塩1%を入れてサッと沸かす。ガーゼや脱脂綿に浸して軽く絞り、まぶたに乗せる。冷めたら熱いものにかえる。15分ほど続ける。眼精疲労、ドライアイ、花粉症などで目が充血した時、風邪のうがい、鼻洗浄の洗浄水として使うことができます。

ちょっと疲れたかな?と思ったら、しょうゆ番茶

湯のみに醤油(小1~美味しいと感じる量)、アツアツの番茶(200ml)を注ぎ、熱いうちに飲みます。軽い疲労、リフレッシュに効果があります。

お腹の調子がおかしい時は、葛入り梅しょう番茶

・梅しょう番茶

・本葛(大1~2)

・水(大1~2)

梅しょう番茶を火にかけ、水に溶いた本葛を加え、透明になるまで火を通します。温かいうちに飲むと以下の症状に効果があります。

まとめ

毎日飲む「お茶」には、薬としての役割もあることが知られています。病気の「予防」として、また老化防止として、お茶選びは慎重にしたいものです。安価なものは、農薬・肥料の問題や製造方法に問題があり、効果もずいぶん落ちてしまいます。値段は高めですが、お薬と思って、できれば無農薬無肥料、自然栽培のものをお選びください。

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