マクロビオティックには和食が最適!基本のレシピを知ろう!

和食は限りなくマクロビオティックに近い食事方法ではありますが、もともと意味が全く違います。あくまでマクロビオティックは「医食同源」という考え方の食事療法・健康法を指しているため、和食=日本で多く摂られている料理を指すわけではないのです。

但しマクロビオティックという食事メニューの中に和食が多く採用される、ということはありえます。それは植物からとった出汁や味噌といった、マクロビオティックという食事に利用されやすい調味料が多いことからも明らかです。

目次

マクロビオティックと和食について-玄米の炊き方

まず和食として長い間主食となり、マクロビオティックでも主食として大きな存在感を持っている、玄米の炊き方を学ぶ必要があります。

なぜ玄米なのかというと、マクロビオティックでは、素材を全て使う食べ方が主流であるためです。現在日本人が食べている白米は、玄米を加工して作られています。なおパンが主食として主流である場合は、雑穀や全粒粉の小麦製品を主食とすることとされています。

玄米の炊き方を学ぶだけでマクロビオティックと和食の組み合わせを、大きく広げることが出来るようになります。

玄米は圧力鍋・炊飯器・土鍋の三パターンで炊くことが出来ます。
これは白米とほぼ同じで、特別な機械を必要としません。必ず以下のポイントを忘れないようにすれば、普通のお米の炊き方と同じ方法で玄米がおいしく炊けます。

・玄米3合に対して、小さじ1/3を入れる。
・浸水時間(一晩約8時間)を守る
・炊きあがりが固い場合は、お湯や水を全体に被るくらい追加して、もう一度炊飯を押す。

マクロビオティックと和食について-精進料理はマクロビオティックか

菜食を中心とし、動物性たんぱく質を避けると、一見精進料理とマクロビオティックは全く異なる料理です。具体的に異なる部分を以下にまとめました。

マクロビオティック
・玄米や全粒粉の小麦製品を主食とし、野菜や穀物などの農産物や海藻を食べる
・砂糖は使わない・うま味調味料を使わない・皮や根を捨てずに使う
・「一物全体」「身土不二」「陰陽調和」の3大理念を中心とする。

精進料理
・動物性の食材と五葷(ネギやニラなどの香りが強い野菜)を禁忌とする。
・酒を避けるものとし、それ以外には厳禁とされている食物は、日本の精進料理ではほぼない。
・揚げ物や炒めものなど多彩な料理法を用いる。
・仏教の戒律を理念とする。

以上のように、マクロビオティックの方が、精進料理から見るとかなり厳しく制限された食事法と言えます。

マクロビオティックと和食について-和食のマクロビオティックレシピへの応用

玄米の他に、和食の中にはマクロビオティックに利用できるおかずがあります。簡単なものではきんぴらごぼうも、和食の中にあるマクロビオティックレシピの一つです。油を使わず、

お麩とハーブや香草を使用してごぼうやにんじんを炒め、水を入れて煮立たせ醤油を加えます。
油や動物性たんぱく質を避けても、常に食べている和食と同じものを作ることが出来ます。

マクロビオティックと和食について-まとめ

マクロビオティックと和食は似て非なるものです。しかしそれはマクロビオティックを広めた人物が「石塚左玄」という日本人であることと関係があります。

明治時代の医学関係者であった彼は、食事療法を学び、独自の研究を進めました。
この研究を受け継いだ化学者たちが後に動物性たんぱく質の摂取に関することや、食物の陰性・中庸・陰性の分類、実際の栄養学との接近と世界への普及を進めて今に至ります。

基本となった和食から考えられた思想であるからこそ、日本人の食生活と似た食事方法を健康的としているという考え方が生まれたのです。

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