朝ごはんはいつもどんなものを食べますか?オーガニックのミューズリーと季節の果物を少々。エネルギーいっぱいのスムージー。朝はやっぱりお味噌汁とご飯。ゆったりとコーヒーに天然酵母パン。忙しくて食べる時間はないけれど食べないよりいいのでコンビニでおにぎりを買って電車や車で食べる。生活スタイル、季節や職業によっても朝ごはんは様々です。
朝食は一日の始まりとして心にも体にもとても大切な時間。統計でも朝ごはんを食べる小学生と食べない小学生では集中力、学力に差があることが報告されています。
今日は朝に何を食べたらいいか、マクロビオティックの観点からみてみましょう。
目次
朝は排出と浄化の時間
東洋医学の基礎になる陰陽五行的に見ると朝は排出と浄化の時間です。
実は臓器にも働く時間があります。夜中に肝臓が解毒し、午前中に胃腸が活発になるため健康な人は朝に排便します。朝、体は栄養を取るというより排出をしようとしています。ということは朝食は軽く、胃に優しいものを。特に胃に血液が集中する7~9時に朝食をとるのが理想です。
その他の注意点
朝食前に少し体を動かして代謝を上げることも大切です。その場合には、激しい運動ではなく、ゆったりとしたあまり心拍数を上げない程度で、体を目覚めさせてあげましょう。朝遅く起きた場合はむしろ、朝は抜いたほうがいいことが多いです。ちょっと早めのお昼をとったり、一日2食にすることで、調節することができます。
子どもや運動量の多い人、また朝早く起きる人は、朝食にはある程度のボリュームが必要です。この場合でも体に負担にならない程度が理想です。
朝ごはんのポイント
では、朝ごはんの献立の5つのポイントをみてみましょう。
・薄味
・水分が多く軽やかなもの(蒸し野菜、茹で野菜)
・量は少な目
・消化の良い炭水化物
・発酵食品(味噌汁、漬物、納豆など)
これら5つを全部満たすのは大変かもしれません。5つのポイントをなるべく多く含む内容にしましょう。
逆に控えたほうがよい5つのポイントです。
・塩分の多いもの
・油っこいもの
・加工食品
・食べ過ぎ
・古い食品
朝食はみずみずしくー朝ごはんレシピ
ではどんな朝食が体にはいいのでしょうか?
例えばこんな朝食はいかがでしょうか?
朝食 1. お粥、ゆかり、味噌汁、青菜のお浸し、沢庵
朝食 2. アワのお粥、茹でトウモロコシ、蒸しブロッコリー、番茶
朝食 3. 玄米餅スープ、リンゴ
朝食 4. 甘酒+生姜汁
朝食 5. パスタいり野菜たっぷり味噌スープ
季節や体調、年齢、住んでいる場所によっても変わってきますね。最近食べ過ぎで、調節したいときは軽めに青汁やスムージー、甘酒だけで済ますのもいいですね。
お粥もいろんなバリエーションがあります。夏はコーンをいれたり、豆腐と味噌で味付け、子どもには人参やグリーンピースをいれた豆乳お粥が人気です。
マクロビオティックのレシピで有名なお粥パンはお粥が余った時に便利です。お粥に粉、塩、レーズンやナッツを入れて、アイスクリームスクープですくって形を調え、オーブン200℃で20~25分焼きます。これはあつあつの焼き立てが美味しいです。
その他、いろんなバリエーションをお試しください。朝食が待ち遠しくなりますよ!
まとめ
マクロビ的理想の朝食を3つの視点からみていきました。食べる時間、調理法、そして食べる内容です。特に食べる内容に関しては以前のコラムでヒトの歯の種類から穀物:野菜:肉魚類=5:2:1が理想としました。
朝食だけでこのバランスを考える必要はありません。一日に摂取する食事のトータルでこのバランスを考えると柔軟性も出てきます。