マクロビオティックを実践すると、免疫力が上がり、風邪やインフルエンザなどにかかりにくくなります。でももしかかってしまったら、お手当を知っていると便利です。今日は風邪の不快症状、咳のお手当をご紹介します。
ごほごほ、こほこほ、秋・冬になると咳があちらこちらから聞こえてきます。長く続くと咳はつらいですね。そんなつらい症状を助けてくれるのは、秋の旬の野菜、レンコンです。秋はちょうどレンコンが出回りますね。自然は私たちに必要なものをちゃんと用意してくれているようです。
レンコンがのどや気管支の病気に薬効があることは、古くから知られていました。科学的に見てみると、レンコンに含まれるタンニンという成分が咳を緩和してくれます。タンニンには咳の炎症を緩和する「消炎作用」があり、炎症を抑えることで咳を止めてくれます。またタンニンにはアレルギーの原因物質に反応するヒスタミンを抑える役目もある、という報告もありました。
栄養学的にもレンコンはでんぷん質を多く含みます。また食物繊維やビタミンCも多く、腸を調え、免疫力を高めてくれます。風邪がはやる秋口から意識してとりたい食材ですね。咳がでてしまったら!マクロビオティックでよく使われるお手当法です。
目次
シンプルなレンコン茶
レンコンをよく洗い、皮ごとすりおろして、すりおろし汁をそのまま飲む。急性の激しい咳の咳止めに効果的です。
レンコン湯
<材料>
・レンコンおろし汁(大3)
・しょうが汁(2,3滴)
・塩(または醤油、少々)
・水(100㏄)
<作り方>
①レンコンをよく洗い、皮ごとすりおろし、布で絞る
②しょうが汁を加え、塩か醤油で薄く味付けをする
③水を火にかけ②を加えてサッと煮たて、沸騰する直前に火をとめ熱いうちに服用する。一日2,3回。
コホコホとした乾いた陰性の咳、たん、のどの痛み、気管支炎、喘息に効きます。服用中は甘いもの、果物を断ちます。呼吸器、大腸、リンパに詰まっている異物を流してくれます。
コーレン茶
<材料>
コーレン(小1~)
醤油(適量)
湯(50~100㏄)
<作り方>
コーレンと醤油をお湯で解いて、とろ火で数分煮る。沸騰させないのがポイントです。
水分という陰性を飛ばした陽性の咳止めです。陰性の咳(湿っぽい咳)に効き目があります。コーレンをオブラートに包んでそのまま飲んでもいいです。一日に数回服用。
ひじきれんこん
レンコンとひじきが呼吸器に効果を示します。陰性体質の改善をしてくれます。肺のトラブル、気管支炎、のどの痛みや咳を改善します。
<材料>
ひじき(50g)
れんこん(150g)
ごま油(大1)
醤油(大3~4)
<作り方>
1 ひじきを洗って食べやすい大きさに切る
2 れんこんは薄いいちょう切りにします
3 ごま油を熱して、ひじき、れんこん、の順に炒め、ひたひたに水を加えて中火で煮る。
4 煮えたら醤油で味をつけ、煮しめる。
咳の原因
咳には2つの原因をあげることができます。一つは体に侵入した細菌やウィルスなどの異物から気管支を守るための体の応答反応です。喉に炎症が起こると、外からのちょっとした刺激にも反応し咳がでやすくなります。
もう一つは、体にたまった老廃物や蓄積物を体に出そうとしている体の排出作用と考えます。逆に考えると、排出とは体から毒素を出そうとしている自然現象で、体が本来の力を発揮しようとしている証拠です。咳は不快ですが、実は体が健康な証拠です。そして体質改善をするチャンスと考えることもできます。
免疫力を高めよう!
日ごろから免疫力を高めておくことで、細菌やウィルス感染から身を守り、体の排出力も高めることができます。以下の食べ物は免疫力を下げ、咳の原因、咳をひどくする食べ物と言われています。摂取を控え、体調を見てみましょう。
乳製品、チョコレート、コーヒー、油、ナッツ、生の果物、精製糖、甜菜糖、メープルシロップなどの甘味料、添加物、塩分が多く乾燥したせんべいやチップスが多い、冷凍食品、ベークしたもの。
免疫力を高めるには発酵食品(味噌汁、漬物、納豆)をとって腸内環境を整えることが大切です。その他、季節の野菜、レンコン、大根、人参などの根菜類、白菜や小松菜、海藻類を日ごろから意識的にとり、体の軸を作っていきましょう!そして運動も定期的におこない、循環をよくして排出の季節に備えて準備しておきましょう!