マクロビオティックの成功は朝食がカギ

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現代の日本人にとっては、1日3食という食生活が常識となっています。しかしこの食事のリズムが、意外に歴史が浅いということは知られていません。
さらに現在数多く存在する健康法の中には、1日3食では食べ過ぎなので1日2食に切り替えるべきだと指導するものもあります。実際今の日本人は食べ過ぎなのか、1日3食の是非について考えてみましょう。

目次

マクロビオティックでは規定がない1日3食

日本国内の権威あるマクロビオティック普及団体によれば、食生活に関する基準は食品の品質から食事の摂り方まで、かなり細かく規定されているようです。
団体の規約によれば穀菜食中心の原則に沿って、「身土不二」と「一物全体」の理念を守り、食事は1口ごとに30回以上良くかんで腹八分目に抑えるなど、マクロビオティック実践者が守るべき基準が明示されています。
ところがその規約の中には、1日3食という食事の基準については触れられていません。1日に何食食べるかという選択は、個人の判断に任されているようなのです。

1日3食は歴史的には最近の流行

日本の歴史を我々庶民の視点でのぞいてみると、一般庶民の食事というのはずっと1日2食が標準だったようで、場合によっては1日1食が常識だった時代もあるようです。
では1日2食だとすると、どのタイミングで2食を食べていたのでしょうか。書物などの記録から推測すれば、1日の最初の食事は現在のちょうどお昼頃の時間だったようです。
当時は人工的な照明などがない生活でしたから、陽が昇ってから活動を始めて陽が沈むと眠るしかありません。夕食は現在の夕方頃にあたる時間帯だったのではないでしょうか。
庶民に1日3食の習慣が広がったのは、その後ようやく明治時代になってからのことです。明治の初めは西洋から様々な文化が流入した時代で、肉料理が一般化し始めたのと同時に1日3食も広がって行ったようです。

1食減らすなら朝食を削るべき

日本人が伝統的に1日3食を守り続けてきたという事実がなかったとすると、1食減らして2食にしても肉体的な問題は生じないということになります。
文献などによれば江戸時代から明治時代の日本人は、西洋人が驚くほど頑健な肉体と運動能力を持っていたそうです。飛脚という驚異的な職業が存在していたことからも、日本人の並外れた体力が推測できます。

現代の日本で健康を考える人々の間では、朝食を摂るべきか摂らないべきかの議論が続いているそうで、どちらにもメリットがあるということで決着はついていません。
朝食が不用だという意見では、何よりも消化器官を休ませることができるというのが最大のメリット。現代人は食事によるエネルギーを摂り過ぎで、消化器官が常に活動状態にあり、その結果身体全体に不調が現れてしまうという主張です。
確かに食事の欧米化が進み、消化しにくい肉類などを多量に食べるようになった日本人は、消化器官からくる疾患にかかりやすくなったのかもしれません。

人体のリズムから見た朝食の大切さ

マクロビオティックで1日3食が規定されていないということは、実践する個人の判断に任されているということです。では現代日本の社会生活の中で、朝食を抜くという判断は正しいと言えるのでしょうか。
1つ考えるべきことは、現代人は昔の人に比べて活動時間がずっと長くなったことです。毎日仕事に出かける人なら、朝は7時頃から活動を始めて、帰宅して寝るのは深夜になるのが普通でしょう。つまり1日24時間のうち2/3は活動する時間なのです。
その活動エネルギーをまかなうのに、1日2食の食事タイミングで充分なのでしょうか?1日3食という食事の習慣は、現代社会の必然から生まれたリズムなのではないでしょうか。

まとめ

人間には体内時計というシステムが備わっており、時計がなくても1日のリズムが自然に感知できるようになっています。この体内時計は毎朝起床した後で、自動的に誤差を調整する機構を備えているのですが、その調整に使われるのが朝の日光としっかりした朝食だと言われています。
朝しっかりと朝食を食べないと、体内時計が徐々に狂い始めて様々な体調不良を引き起こす危険性もあるのです。
1日3食を続けるべきか、それとも朝食を抜くべきか、なかなか判断には悩むところですね。

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