「甘い野菜のスープ」という名前の
その名の通り味は甘く、後味は心をいやしてくれるマクロビオティックでは定番の薬膳スープがあります。
このスープは丸い形の野菜(玉ねぎ、かぶ、かぼちゃ、ラディッシュ、キャベツなど)を使って煎じていくスープで膵臓の働きを助ける効果があります。
東洋医学の基礎を作っている哲学、陰陽五行の観点から見ると丸い野菜は年に4回ある「土用」(※)の季節に食べると体を整えてくれます。(もちろん通年とおして食べることと体の軸を整えてくれます。)
今日は膵臓の働きを助けてくれる丸い野菜たちをたっぷり使った魔法のスープをご紹介します。
「甘い野菜のスープ」はマクロビオティックをアメリカに広めたパイオニア、
久司道夫が考案した副作用がなく長く飲み続けれる薬膳です。
心身の陰陽を整え安定させてくれます。
作り方はとっても簡単。
調味料は一切使わず、野菜の甘みを陰陽の性質を使って抽出する小さい子どもから年配の方まで安心して飲める薬膳です。
目次
甘い野菜のスープの作り方
<材料>
・玉ねぎ
・キャベツ
・かぼちゃ
・人参
すべて同量ずつ。みじん切りする
・水・・・全体の3~4倍
<作り方>
1.厚手のなべに、玉ねぎ、キャベツ、かぼちゃ、人参の順に重ねて、静かに水を注ぐ。
(順番が大切です)
2.火にかけ沸騰してきたら弱火で30~40分クツクツ煮る(蓋はしてもしなくてもOK)
3.熱いうちにしっかり漉して、冷蔵保存(3日)。冷凍すると効果が落ちます。
飲み方
・飲む都度に小なべで温めて150~200m、空腹時に一杯飲む。
・一日一杯の時は昼下がりが効果的。朝晩2回でもいい。
・集中して体質改善したい場合は毎日一杯を10~14日続ける。
・調子が悪いと感じた時、気持ちが不安定、イライラした時に効果的。
・定期的に週2回を続けてもいい
こんな人に
低血糖、甘いものがやめられない、アレルギー、膵臓の病気、胃の病気、肺の病気、大腸・直腸の病気、てんかん、筋肉疲労。
無駄なく使う
スープをつくった後の野菜たち、もったいないですよね。
上手にスープが取れた場合、残りの具には味がほとんど残っていないので
使いにくいのですが、米粉や豆腐と混ぜてコロッケにしたり、
パンに混ぜ込んだり、スープにしたり、工夫次第でバリエーションは広がります。
まとめ
甘い野菜のスープ、空腹時に飲むと、すーっと胃にしみわたり、温泉上がりのような幸せ感を体感できます。
少し手間はかかりますが、甘いものやコーヒーがやめられない、疲れやすい、季節ごとに風邪をひく、アレルギーに悩んでいる、
体質改善をしたい、そんな方、是非試してみて下さい。きっとまた作りたい!と思う薬膳の一つです。
※土用:陰陽五行説に由来する暦。年に4回、立春(2月4日頃)、立夏(5月5日頃)、立秋(8月7日頃)、立冬(11月7日頃)の前18日間をいう。