穀物や豆類、海藻を摂るようにすすめるマクロビオティック。白玉粉や小豆、寒天、くず粉を使って、色々なお菓子を楽しむことができます。しかもさとうきびから作った砂糖は使いません。今回はそんな和菓子を詳しく見ていきます。
マクロビ和菓子の主な材料
- 白玉粉 お米を加熱しないでそのまま粉にしたもの。もち米を洗って、水に浸した後、水を加えながら挽き、沈殿した物を乾燥させて作ります。もち米のでんぷん質を中心に取り出した物なのでなめらかな食感が特徴です。白玉だんご、大福餅などに適しています。
- 上新粉 うるち米を洗い、乾燥させてから粉にしたものです。歯ごたえがあり、柏餅、草もち、ういろう、かるかんなど多くのお菓子に使えます。
- もち粉 もち米を上新粉と同じ過程で作られます。白玉粉とほぼ同様に使えますが、きめが細かいので、ぎゅうひなどにも使えます。
- 本くず粉 山などに自生する「くず」という植物の根からとったでんぷんです。とろみづけや固める食材としてマクロビのお料理には欠かせない食材です。また栄養価も優れ、体を暖める働きがあり、風邪のときなどに飲まれます。葛餅でよく知られています。「本くず粉」という表記のものを選ぶようにしましょう。「くず粉」の場合はコーンスターチが含まれています。
- きな粉 大豆を粉砕したもの。生地に混ぜたり、まぶしたりと多様な使い方ができます。
- てんさい糖 甜菜から作られた砂糖で、熱帯で採れるさとうきびから作られる砂糖とは違います。優しい甘みで和菓子には欠かせません。
- 米飴 米のでんぷんから作られる甘味料です。水あめ状で粘り気があります。
- 甘酒 米に麹を加えて発酵させたもので、自然な甘みがあり、甘味料として使用します。できれば玄米から作られる「玄米甘酒」がおすすめです。
- 塩 天日干しの自然塩を使います。
- 寒天パウダー テングサ、オゴノリなどの紅藻類の粘液質を凍結・乾燥したものを粉にしたものです。あんみつなどに使います。
代表的な和菓子
【白玉ぜんざい】
材料 小豆 1カップ、 水 4カップ、 塩 小さじ1、 デーツ 80g、 白玉粉 100g
作り方
- 小豆はさっと洗ってざるで水切りをし、すぐに水とともに土鍋に入れてふたをし、火にかける。沸騰したら少しの間、ふたをとって煮て、それから弱火にして煮る。小豆の頭が出たら差し水をして、やわらかくなるまで煮る。
- デーツは目人切りにする。
- 1.の小豆が柔らかくなったら、塩と2.を加え、木べらでまぜてから、さらに5分ほど煮てあんを仕上げる。
- 白玉粉は少しずつ水を加えて、耳たぶくらいのかたさにこね、一口大に丸めて中心にくぼみをつける。
- 4.を沸騰した湯に入れて浮き上がって1分ほどしたら、冷水にとって冷やし、ざるに上げて水気を切る。
- 3.の鍋を温め、5.の白玉を入れて温まったら器に盛る。
【豆乳寒天あんみつ】
材料 A: 無調整豆乳 1カップ、 水 1/2カップ、粉寒天 2g、てんさい糖 8g、塩 ひとつまみ
小豆あん(白玉ぜんざいのあんと同じ)、抹茶のジェラート(あれば) 適宜
メープルシロップ、きな粉 適宜
作り方
- A.を鍋に入れ、泡だて器でよく混ぜる。
- 1.を火にかけて絶えずへらで混ぜ、沸いて来たら弱火で2分熱する。
- 火から下ろし、容器に入れて冷蔵庫で冷やし固める。
- 3.を1cmのさいの目に切り、お好みでメープルシロップやきな粉をかけ、小豆あん、抹茶ジェラートを添える。
以上マクロビの和菓子です。ぜひ一度試してみてください。