春の排毒をうながすふき味噌と肩こりに効くふのりのすまし汁

鉄分・カルシウム豊富なレシピ

「マクロビオティックを実践してみたけど、体調を崩したからやめた」という声を聞きます。でも、それは体調不良ではなく排毒症状、好転反応が起きているのかもしれません。そんな時は、解毒や排毒をうながす苦味のある野草や山菜、春野菜を積極的にとりましょう。体が良い状況に向かうのがはっきりとわかります。それはなぜでしょう?マクロビオティックの排毒症状、好転反応とは何なのでしょうか?

排毒症状とは?

マクロビオティックの食生活を続けると、体の具合が悪くなったり、症状が出たりする場合があります。これは、以前の食生活で体に溜まった不要物質や毒素が、体外に排出される際に起こる「排毒」「好転反応」または「瞑眩(めんけん)反応」と言われ、特に心配はありません。およそ数ヶ月から数年の間に起こり、時期がくれば症状や反応は自然におさまります。

症状や反応は人によって異なり、症状によって原因もそれぞれ違います。例えば、疲労感や倦怠感がある場合、動物性タンパク質や脂肪の摂りすぎが原因となっていることが多いのです。頭痛、腰痛、腹痛は陰性が強い食材(水分、砂糖、香辛料など)の摂りすぎ。発熱、せき、寒気は水分、脂肪、単糖類(パン、バナナ、いも、牛乳など)の摂りすぎ。その他、鼻水、下痢、便秘、頻尿、発疹、生理不順とさまざまです。

排毒をうながす山菜

山うど、うるい、たらの芽、ぜんまい、ふきなど、山菜の多くは早春から初夏にかけて採取されます。山菜の若い芽の部分は、これから伸長していくための養分がぎっしり詰まっています。山菜特有の強い苦みやえぐみ(アク)は、この生長点を外敵から守るための備えなのです。これら苦味やえぐみは、冬に蓄積された皮下脂肪などの毒素を排出すると同時に、冬に欠乏したビタミン、ミネラルの補充をしてくれます。

マクロビオティックの山菜レシピでよく作られるのが「ふき味噌」です。これはふきのとうを味噌で練り煮したもの。陰性の強さを味噌の陽性で中和させたレシピです。ふきのとうはふきよりも栄養価が高く、ミネラルや食物繊維が豊富。アルカリ分が強く、生活習慣病を予防するのに役立ちます。せきを鎮め、たんをきる働きもあります。春の解毒、排毒に役立ちますが、陰性が強いので、量は多くとらない方が無難です。

マクロビレシピ「ふき味噌」の作り方

たらの芽、ふきのとうなどアクの強い山菜はアク抜きが大変と思われるかもしれませんが、この調理法はじっくり炒めるだけ。どうしても気になる人は、軽く湯がくか、水にさらしてアクを抜いてください。あまり神経質にアク抜きをすると、山菜本来の風味が落ちてしまいます。

<材料>(作りやすい分量)
ふきのとう 100g(中くらいの大きさのもので8〜10個)
味噌 大さじ4
ごま油 適量

<作り方>
1.ふきのとうを細かく刻み、鍋にごま油を温めて炒める。焦がさないように時間をかけて、アクが抜けるまで炒める。

2.1に味噌を加え、混ぜながら練り上げる。

3.好みで米飴を加える。滑らかになったら出来上がり。

肩こりの原因と対策

マクロビオティックの基本は穀物菜食です。ふっくら炊けた玄米ご飯に、海藻と根菜の入った味噌汁。疲れた時、体調が悪い時、たったこれだけのシンプルな食事で不調を解消することができます。肩こりや疲れで悩んでいたら、内臓に負担のない穀物菜食で治してみませんか。忙しくて料理をする時間がない人、ストレスで疲れが溜まっている人のために、簡単で効果てきめんのマクロビ「ふのり」レシピをご紹介しましょう。

まず、肩こりについておさらいします。肩こりとは、筋肉の中に乳酸などの疲労物質が溜まり、筋肉が炎症を起こして張った状態を言います。原因は酸性食品(パンなどの精製した穀類や白砂糖、動物性食品など)を食べ過ぎて血液が汚れ、代謝が悪くなったため。精神的なストレス、運動不足による血行不良も肩こりの原因になります。乳酸などの老廃物を発生させないためにも、穀類、野菜、海藻を中心としたシンプルな食事がベストと言えるでしょう。

そもそも疲労物質が溜まるのは、肝臓で食べものの解毒ができないからです。疲れると呼吸が浅くなります。すると、全身に酸素が行き渡りません。つまり、疲労は肝臓と肺が関わっているということです。代謝を活発にしなければ、疲労や肩こりは解消できません。そこで活躍するのがビタミンB群です。ビタミンBと言えば玄米(白米には含まれていません)。そして、酸性食品を避けることが大切です。深呼吸や軽いストレッチなどを行い、ストレスを解消することもおすすめです。

肩こりに効く食べもの

こりを取るためには、炭水化物の燃焼を良くするビタミンB1をたくさん摂取してください。ビタミンB1は玄米をはじめ、豆類、くるみ、全粒穀物などに多く含まれています。また、体の組織を柔らかくする昆布、わかめ、ふのり、もずくといった海藻類も積極的にとりたい食べものです。人参、れんこん、ごぼう、玉ねぎなどの根菜類は、血液循環を促し、体を温めてくれます。肩こり解消のために、積極的に食べるようにしましょう。

なお、マクロビオティックの手当て(陰陽チェック)においては、右肩がこるのは陽性、左肩がこるのは陰性です。陽性の場合は、大根おろしと醤油、生姜おろしを番茶に入れた第一大根湯、陰性の場合は大根おろし入り梅しょう番茶が良く効きます。左肩から上腕にかけて痛みがある場合は、狭心症や心筋梗塞の疑いがあるため注意してください。

マクロビレシピ「ふのりのすまし汁」の作り方

ふのりは胆石、結石に効果があると今話題の海藻です。血液浄化や疲労回復の他、新陳代謝の促進、腸内浄化、免疫機能の強化、抗酸化作用など、さまざまな効用が期待できます。ふのりは水に浸けると栄養分やうまみが流れ出てしまいます。水に戻すのではなく、水洗いをする程度にしましょう。手軽で簡単に使えるので、毎日ひとつまみのふのりを味噌汁やスープ、サラダに入れて食べてください。

<材料>1椀分
ふのり ふたつまみ
長ネギ 3〜4cm
醤油 小さじ1
梅干し 1個
湯 3/4カップ

<作り方>
1.ふのりは洗ってざるに上げる。

2.お椀に刻んだ長ネギ、醤油、梅干しを入れ、熱湯を注ぐ。

3.2にふのりを入れ、よく混ぜていただく。

まとめ

出来上がったら清潔な容器に移し、冷めてから冷蔵庫に入れましょう。10日〜2週間ほど保存可能です。味噌は米味噌、麦味噌、白味噌、どれを使ってもかまいません。マクロビオティックでいうと、春から夏には麦味噌が適しています。お好みでどうぞ。

ふのりは昆布やわかめほどポピュラーではない海藻ですが、マクロビオティックではしばしば登場する食材です。調理の際は、茹ですぎると粘りが出るので気をつけましょう。

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