暑い夏、どうしても冷たい食べ物や飲み物、生野菜などをとりたくなってしまいますが、実は要注意。夏野菜は陰の食べ物が多く、身体を冷やす効果があるので過剰に食べると、ますます暑さを感じてしまったり、水分調節がうまくいかなくなったりしてしまいます。
身体の内側に熱を感じてしまう時は、体内の陰と陽のバランスが崩れかけているかもしれません。カリウム(陰)が豊富な夏野菜は、体内のナトリウム熱(陽)をやわらげてくれます。そして、ポイントは生姜。効果的に使って、暑い夏を乗り切りましょう。
夏バテに効くマクロビ的夏野菜
夏野菜といって思い浮かぶのは、キュウリ、ナス、トマト、ピーマン、オクラ、トウモロコシ、カボチャ、ズッキーニ、インゲンなどが代表的です。これらの野菜は、カロチン、ビタミンC、ビタミンEなどを多く含む野菜が多く夏に失われがちな栄養素を補給してくれます。
夏野菜は、一般的に陰性の物が多く体内に取り入れる事によって身体を冷やすとされています。もともと、陰性よりの体質の方は、調理法やあわせる食材を工夫したりして陰性に偏りすぎないようにする事が大切です。
夏に効果的な生姜の食べ方
生姜といえば、冬に身体を温めるもの思っている方も多いのではないでしょうか。
夏に効果的なとり方をすれば、夏バテ防止や身体の体温調節にも使える優れモノです。
生姜は根菜ですが、マクロビオテックでは陰と陽、両方の性質があると考えます。
生姜を加熱して使う場合は陽性として身体を温め、生のままで使う場合は陰性として身体を冷やす、陰陽両方の働きがあります。
マクロビ風「ポトフ」の作り方
〈材料〉2~3人分
ナス 2本(一口大に乱切り)
ズッキーニ 1本(2cm幅の輪切り)
トマト 2個(湯むきしてざく切り)
カボチャ 1/4個(5mm幅の薄切り)
オクラ 4~5本(ガクをとって塩で板ずり)
キュウリ 1/2本(みじん切りにして塩とごま油で和えておく)
生姜 1/4個(みじん切り)
にんにく 1片(みじん切り)
味噌 大さじ1
水 1カップ
塩、胡椒 少々
〈作り方〉
生姜は、陽体質の方はみじん切りにして、酢とあわせておく。
陰体質の方は、みじん切りしてにんにくと一緒にしておく。
- 厚手の鍋にごま油を熱し、陽体質の方はにんにくだけを、陰体質の方は。にんにくと生姜をそれぞれ炒める。香りが出てきたらナス、ズッキーニ、カボチャの順にいれて蒸し炒める。
- 全体に軽く火が通ったら(透明感が少しでてきたら)トマトとオクラ、味噌、水を加え弱火で15分煮る。
- 味が足りなければ塩で調整し、胡椒をひく。
- 食べる際に、塩もみしたキュウリをのせて頂く。
陽性の体質の方は、みじん切りにした酢漬けの生姜と塩もみしたきゅうりをのせて頂く。
まとめ
生姜のように陰陽両方の性質をもつ食材をうまく使って、自分にあった旬の野菜を取り入れる事が大切です。
また今回、コクを出すために使った味噌は陽性の食べ物ですので夏野菜にはピッタリ。陰の性質を補ってくれます。キュウリなどをたくさん食べたいときには、味噌を酢でといたり、豆腐クリームと混ぜたりしてディップにし陰と陽のバランスをとるのも夏にオススメの食べ方です。