マクロビオティックで、ココナッツミルクはOK?NG?
グリーンカレーなどに使われることの多いココナッツミルク。アジアン料理のブームとともに、東南アジアの食材も手ごろに手に入るようになりました。少し前には、ココナッツオイルの健康効果が注目されましたが、売り切れ続出となり話題になりました。ココナッツミルクにも油分が多く含まれていますが、もともとココナッツには中鎖脂肪酸が多く含まれており、身体がスムーズに消化・吸収されるため、オイルなどの脂質の中では身体に溜まりにくいとされています。健康効果を知るとぜひ使ってみたくもなりますが、マクロビオティックの考え方から見るとココナッツミルクは取ってもよいのでしょうか。それとも控えたほうが良いのでしょうか。ココナッツミルクやココナッツオイルが大好きな女性も多いですが、マクロビオティックで食べていいのか悪いのか気になっている方も多いと思います。
まず、マクロビオティックでは、育った場所で食材の陰陽を判断します。基本的には中庸のものを中心に食べて、日本は温帯に属するので「温帯性」の食べ物が良いとされています。そして「陰陽」の考え方の他に、「身土不二」の考え方も重視します。つまり、その土地で育ったものを食べるのが良いという教えで、日本人は何千年もの昔から近くで取れるものを食べて暮らしてきました。本来、ココナッツなどは東南アジアで育つ食べ物です。暑い地域で育つため身体を冷やす陰性の食べ物で、現地の熱帯の人たちは動物性食品を控えて野菜や果物、油を多く取る食生活が続いてきました。日本の場合は春夏秋冬のある国で東南アジアとは気候が違うため、ココナッツミルクは常食するのには不向きです。もしどうしても食べたい、という場合には夏など暑い時期に嗜好品として楽しむ程度にするのがおすすめです。
マクロビオティックレシピ「ココナッツミルクプリン」
では、ココナッツミルクを使って夏向きのマクロビオティックレシピを作ってみましょう。夏は身体に熱がこもりがちになりますが、現代社会では冷房の効きすぎや冷たい飲食物の摂りすぎ、運動不足などで身体が冷えていることも多くあります。そこでココナッツミルクには、身体を温める作用のある甜菜糖にシナモンを加えて作ります。マクロビオティックでは基本的に動物性食品を食べないため、生クリームもほとんど口にしませんが、今回のレシピでは油分の豊富なココナッツミルクを使うことで、生クリームのようなコクのあるスイーツになっています。寒天を使って固めてプリンにせずに、寒天は使わずに温かい状態でお汁粉のようにしていただくのもおすすめです。
<材料(作りやすい分量)>
ココナッツミルク1/2缶(200㏄)、豆乳(無調整)70~80㏄、甜菜糖大さじ1、寒天1.5グラム、シナモン少々
<作り方>
1鍋にココナッツミルクと豆乳、甜菜糖、寒天を入れて、火にかける。
2木べらなどで混ぜながら弱火で加熱し、とろりとしてきたら火を止めてシナモンを振る。
32の液体を型に流し入れて、冷蔵庫で固める。
まとめ
ココナッツミルクを使ったプリンは、シンプルな材料ですが濃厚な風味になります。夏の暑い時にいただいてクールダウンするのにも良さそうです。