マクロビオティックは基本を大切に!味噌はマクロビ食のかなめ

現代は様々な健康の悩みがあり、それに対する多くの健康法が生み出されています。マクロビオティックもその中の1つと言えるかもしれませんが、最近では「マクロビ風」とでも評するべき根拠のあいまいな健康法も目につきます。
そうした健康法に気をとられていると、マクロビオティックの本質を見失ってしまうかもしれません。そこで本当に身体に良い健康法を実践するためにも、マクロビオティックの基本を再確認しておきましょう。

マクロビオティックの基本理念は2つ

マクロビオティックの創始者は日本人ですが、意外にも最初に広がりを見せたのは日本ではなく欧米でした。その基本テーマは「身土不二(しんどふじ)」と「一物全体(いちぶつぜんたい)」の2つです。
「身土不二」とは自分が暮らす土地で作られた物を食べるということで、特に日本のように明確な四季がある地域では、その季節の旬の食べ物をいただくことが何よりも重要だということ。
「一物全体」は簡単に言うと、食材を丸ごと全部いただくということです。例えば人参だったら葉の部分から根の部分まで、全部を上手に使って食べ切れば無駄なものは一切ありません。
マクロビオティックで野菜が中心になるのは、旬を正確に反映してくれるということと、丸ごと全部が利用できるという特長が大いに関係しています。

マクロビオティックの基本は陰と陽とのバランス

もう一つマクロビオティックの基本になる考え方が、食材の「陰」と「陽」とのバランスを重視することです。この陰と陽という感覚は他の健康法には全く見当たらず、恐らく西洋人に説明しても理解できないまさに東洋的な概念でしょう。
マクロビオティックの考え方では、どんな食材にも陰性と陽性という属性があり、食事全体で陰陽のバランスをとることを心がけます。野菜で言うとキュウリやトマトのように上に伸びてゆく物は陰性が強く、大根やゴボウのように地中に伸びる物は陽性が強いとされます。

さらに食材そのものの陰陽バランスの他に、調理法にも陰と陽のバランスがあります。大まかに言うと生野菜サラダのように熱を加えない調理法は陰性で、炒めたり煮込んだりする調理法は陽性に区別されます。
ここからも分かる通り、キュウリやトマトを主体にしたサラダを食べることは、食事全体が大きく陰性に偏ることになり、結果的に身体を冷やすことになるのでおすすめできません。マクロビオティックでは身体を冷やすという作用を、なるべく避けるように教えています。

マクロビオティックの基本的な食材

マクロビオティックの基本的な食事メニューは、1日の摂取量の50~60%を穀物から摂り、30%程度を野菜から摂るように推奨されています。残りの15~20%は豆類・海藻類・果物・ナッツ類、時々魚介類などで補うのが原則。
ただし食材をダイレクトにそのまま食べるだけではなく、豆腐や納豆のように加工食品にしたものや、味噌や醤油のように調味料にしたものも良く使われます。

逆にマクロビオティックで敬遠される食材は、禁止されているわけではありませんが肉類・卵・乳製品など過度にたんぱく質や脂質を含む食材です。これらの食材は元々極めて陽性が強く、さらに油と火を使って調理することで極端な陽性の料理になってしまいます。
また白砂糖やお菓子類、ジュースなどの清涼飲料水は極めて陰性が強い食材なので、やはり摂取すると陰と陽とのバランスを崩してしまいます。

まとめ

こうして紹介してくるとまるで食事制限をするのが、マクロビオティックによる健康法のように思えるかもしれません。しかしそれは完全な間違いです。
マクロビオティックは伝統的な和食のしくみを探求した上で、それを扱いやすく分かりやすくした健康法なのです。「身土不二」と「一物全体」という理念を守り、陰と陽とのバランスを意識すれば、誰にでも簡単に健康維持ができるというのがマクロビオティックの基本。
様々な健康法が生まれては消えて行く現代、だからこそ時々マクロビオティックの基本を改めて見直してみてはいかがでしょうか。

マクロビオティックでは調味料選びをとても大切にします。昔ながらの作り方をした本物の調味料には、体のバランスを調え、早期体質改善に一役買ってくれます。すでに何らかの病気のある方にとっては調味料選びは日常からできる「治療」ともいえます。今日は調味料の中でも、日本食に欠かせない代表的な発酵食品、「味噌」についてのお話です。

味噌の三礎(みそ)

みその語源は諸説ありますが、「三礎」=味、身、美から来ているという説があります。「味礎」とは味の基礎となることです。「身礎」とは健康を維持して、人間の生命活動の源となるものです。「美礎」とは美しさを保ち、老化を遅らせるもの、それぞれに意味を含んでいます。味噌はその名の由来の通り、味はよく、体に良く、美容にいい調味料です。味噌は私たちの心身のバランスと基礎を作っている万能食材なのです。

味噌の歴史は深く、少なくとも1300年以上の前からすでに使われていた記録があります。701年に出された国家基本法の「大宝律令」に「末醤」という食品が登場しています。これは「未だ醤にならないもの」つまり「未醤(みしょう)」、発音が味噌に近いことから味噌の起源ではないか、「みしょう」が「みそ」という発音に変化したのではないか、こんな説もあります。

味噌がどのように日本で作られるようになったかはまだはっきり分かっていません。「日本で独自に発展した」という説と「中国から伝来された」という主に2つの説があります。縄文時代にはすでに味噌は存在していたようで、2つのどちらの説にせよ、昔から日本人の体を支える重要な保存食の一つであったことには間違いはなさそうです。

栄養学から見る味噌の魅力

大豆には微量だったビタミン、ミネラルやアミノ酸が、発酵という過程をへて、豊富に生成されます。味噌は栄養学的にも優れた食品です。特に生命維持に必要だと言われている9種類の必須アミノ酸を含んでいることは注目に値します。味噌の食物繊維は腸内を綺麗にしてくれ、便秘を予防・改善します。また、ダイエット効果も期待できます。発酵食品である味噌は酵母や乳酸菌も豊富です。これらは腸内を整えてくれ免疫力を上げてくれます。良質の脂質、不飽和脂肪酸(リノール酸)はコレステロール値を下げ、しみ・そばかすの原因であるメラニンの生成を抑制する働きがあるという研究報告があり、美肌効果も期待できそうです。

それに加え味噌に含まれる「コリン」という成分には、肝臓に入ったアルコールが脂肪に代わって蓄積するのを防ぐ役割があることが分かっています。飲みすぎた次の日、肝臓手当のために一杯の味噌汁が薬代わりになりますね。さらに、肝臓機能をあげてくれるシジミをいれるとより効果があがります。

日本語はごろ合わせが大好きな言語です。脳味噌は味噌とかけあわせて作られたといいます。味噌の原料になっている大豆にはレシチンが含まれていて、神経伝達物質のアセチルコリンに変化し脳の働きを高めてくれます。

一つの食品でこれだけ栄養豊かなものは他にはなかなかありません。「味噌は医者いらず」という言葉があるよう、昔から日本人の基礎を作ってきたスーパー食品だと言えます。

味噌の選び方

味噌の効能を得るために味噌の選び方は大切です。毎日とるものなので必ず質のいいものを選びましょう。一般に売られている味噌の中には、薬品を使って、数週間で発酵させたものが多くあります。また製品の品質を保つために、砂糖、アルコール、添加物、化学塩などを使ったものが売られています。本物の良い味噌はいいたんぱく質やその他の栄養分が消化しやすい形で豊富にはいっています。買う前には後ろのラベルをしっかりチェックしてみましょう!無肥料・無農薬の大豆を使った味噌はなかなか手に入らず貴重です。値段もはりますが、できるだけ無添加の質のいい味噌をさがしてみましょう!

まとめ

日本のスーパーフードの一つ味噌。成人病予防、美容効果、腸活もできます。高カロリー、高脂肪に変化しつつある日本の食にこそ、味噌は必要な食材ではないでしょうか。一日一杯の味噌汁が家族の健康を守ってくれます。できれば毎回の食事に是非味噌汁を!

マクロビオティック  マクロビオティック

関連記事

  1. マクロビオティックで健康な胃腸を取り戻す!

  2. マクロビオティックは早い老化につながるのか?!理由を検証!

  3. 健康増進に逆効果?マクロビオティックの問題点に注目

  4. 安心して食べられる!マクロビ風「アイスクリーム」レシピ

  5. 冷え性改善料理

    味噌選びを知るとマクロビ料理の幅が広がります

  6. マクロビオティックのおやつの正しい選び方