・玄米菜食・昔ながらの製法で作られた塩、醤油、味噌、みりん、酒の使用
・旬の野菜、果物を摂る
・砂糖や食品添加物を摂らない
・動物性食品を摂らない
などを基本とするマクロビオティックですが、難しく捉えなくても、日々のご飯を作るのと同じように作ることが出来ます。素材にこだわる分、調理は簡単なのです。今回はそんなマクロビのメニューを挙げてみました。
目次
和風のおかず
- 里芋の練りごま煮・・・昆布を鍋底にしき、並べた里芋を水、醤油、ごまペーストで煮ます。
- 豆腐ステーキ ・・・水きりした豆腐にくず粉をまぶし、フライパンで焼き、野菜あんをかけます。
- カブとしめじの煮浸し・具材から味が出るので、水と醤油、塩で煮ます。
- 水菜とクレソンのサラダ:カリッと焼いたうす揚げと混ぜ、薄切りしたにんにくをいためた油と醤油・バルサミコスで和えます。
- 刻み昆布とがんもどきの煮物:刻み昆布からだしがでるので、戻し汁ごと煮、醤油・塩・みりんで調味します。
マクロビでは、野菜は皮をむかず、あくも取りません。出しは昆布と椎茸を使いますが、具材から出しが出る時は水から煮ます。普段のご飯のおかずをオーガニックまたは無農薬、低農薬の地場野菜と天日干しの塩・本醸造の醤油・みりん・味噌で調味すれば、簡単にマクロビが楽しめます。
スープ・シチュー・カレー・味噌汁
動物性食品を取らないため、味噌や酒かすなどの発酵食品と昆布を使ってコクをだします。
- ブラウンシチュー:八丁味噌、ごまペーストと昆布・しいたけの出しで煮ます。
- ごぼうのポタージュ:昆布、しいたけに加えて玉ねぎ、人参、セロリなどで作った野菜スープストックを出しにします。豆乳で仕上げます。
- ベジタリアンカレー:味噌、醤油、チャツネ、玉ねぎ、にんにく、生姜で作ったカレールーと野菜スープで煮込みます。
- ごま汁・・・人参、さつま芋、こんにゃく、里芋を昆布だしで煮て、味噌で調味します。仕上げにごまをたっぷりかけます。
麺類・ごはん
ご飯はもちろん玄米、麺類はそうめん、そば、パスタと普段よく食べる物もマクロビでも楽しめます。
- 五目あんかけ丼:出しは昆布としいたけ、冷蔵庫にある野菜をごま油で炒め、とろみはくず粉でつけます。
- ガーリックチャーハン:にんにくと生姜のみじん切りを炒め、ご飯をいれて炒めて最後に醤油で調味します。
- ちらしすし・・・ご飯を炊いて、きゅうり・しそ・人参・くるみを混ぜる。塩とあわせた酢で調味する。
- きのこパスタ・・きのこを炒め塩・白ワイン・トマトで調味します。
このように、マクロビオティックでもさまざまな料理を楽しむことができます。素材にある程度こだわるのでかえって調理自体は簡単になります。しかもお出汁もたいていの場合はあらかじめ取る必要もなく、材料と一緒に昆布やしいたけを入れて煮ることができます。市販の出し醤油やだしの素やめんつゆはうまみを出すためにかなりの食品添加物が入っています。食塩・化学調味料・たん白加水分解物という加工食品中の過剰摂取を避けるべき黄金トリオです。特にたん白加水分解物はコクを出す旨み成分として、「化学調味料無添加の裏にたん白加水分解物あり」といわれいます。発ガン性の高い物質を生成し、味覚障害を起こす原因のひとつにもなっています。
昆布やしいたけを入れることを手間と見るかどうか、また食品添加物の入ったお出汁を手軽だとして使うか使わないかといった、それぞれの個人の選択がこれからの社会を作っていくといっても過言ではありません。ひとりひとりがなにが良いかを知って選択する。買い物をするという日常の行為が健康に生きるという大きな行為につながっているのです。