マクロビオティックとローフードは別のもの!

マクロビオティックに関心がある皆さんなら、ローフードという言葉も聞いたことがあるでしょう。もしかするとマクロビオティックの流れをくんだ、新しい食事法だと思われるかもしれません。
ところがこの2つの概念は全く別のものです。マクロビオティックを深く理解するためにも、ローフードとの違いを確認しておきましょう。

ローフードのキーワードは「酵素」

ローフードとは簡単に言えば、食べ物を加熱せずに生でいただく食事法です。本来人間が食べる食材には、酵素やビタミンなどの栄養素が豊富に含まれています。しかしこれらの成分は加熱調理する段階で、かなりの部分が壊されてしまいます。
酵素とは生物の体内で起こる様々な活動の中で、作用の仲立ち役として働く物質の総称で、消化や代謝などの基本的な生命活動には欠かせない存在。しかも体内で合成される酵素の量には限りがあるため、常に食べ物から摂取する必要があります。
ローフードはこの酵素をなるべく損なわないように、あえて生食にこだわった食事法なのです。ただし食べ物ならば何でも生で食べるわけではありません。
ローフードで好まれる食材は主に、野菜・果物・海藻類・スプラウト・ナッツ類・ドライフルーツなどと、塩と味噌・醤油などの発酵調味料です。

マクロビオティックとローフードとの共通点

ローフードでおすすめの献立を見てみると、食事のはじめには生野菜サラダを食べて、その後玄米ご飯などを中心にしたメニューをいただくそうです。もちろん玄米まで生で食べるわけではありません。
マクロビオティックとは食材に関して多くの共通点があり、肉類や魚介類を避けるという傾向も似ています。生で食べるローフードでは、必然的に野菜類や海藻類などの割合が高くなりますから、毎日のメニューもかなり近いものになるでしょう。
どちらの食事法も、現代の危機的な食生活に対する自己防衛法だと考えられます。人工的な甘味料や脂にまみれた食事をやめて、身体に負担のかからない食生活に回帰しようという考えは、非常に良く似ている点でしょう。

マクロビオティックの観点から考えたローフード

マクロビオティックの陰陽バランスから考えると、ローフードで心配になることが1つあります。原則として食材を生で食べるということは、身体を冷やす危険性があるということ。
生野菜サラダを常食する場合、ベースになるレタスなどの葉物野菜はやや陰性寄りで、そこにトマトを加えるとかなり陰性側に傾きます。また果物も全般的に陰性寄りの食材です。
調理法としても加熱しないということは、どうしても陰性に偏る傾向が否定できません。夏場の暑い時季ならまだしも冬場のローフードは、マクロビオティックとは対立する食事法になるかもしれません。
様々な食材をバランス良くいただく、というマクロビオティックのテーマからすると、ローフードというやや偏った食事法にはちょっと問題がありそうです。

日本人にとってローフードは必要なのか

日本には世界に誇れる発酵技術があり、日常的に醤油や味噌を料理に使っています。また野菜をほとんど生に近い状態のままおかずにする、漬け物という食材加工法も発達しています。
こうした食品を食べていれば、酵素やビタミンは意識しなくても充分に摂取できます。伝統的な和食をベースにした食事によって、日本人は必要な栄養素をきちんと摂ってきたのです。

まとめ

近年の食生活の変化によって、日本人が日常的に食べる食品が大きく変わってしまいました。今の日本人は自分の身体に合わない食べ物を、無理やり口から詰め込んでいるようなもの。かなり危機的な状況です。
自分たちの健康を顧みない食生活を改めるためにも、マクロビオティックやローフードの考え方が、今こそ必要なのかもしれません。

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