マクロビオティックで鶏肉を上手に活用する方法

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日本人の食生活に肉食の習慣が広がったのは、太平洋戦争後のことです。日本の伝統的な和食をテーマにしたマクロビオティックに、肉類メニューが合わないのは当然です。
肉食の習慣が広がったことで日本人のかかりやすい病気に、それまでは少なかった心臓病やがんなどが増えてしまいました。では、日本人は肉など一切食べないで生活する方が良いのでしょうか。

日本での食肉の歴史

日本人は伝統的に肉を食べなかったのかと言えば、そんなことはありません。歴史でも勉強する通り、縄文時代の前期~中期ごろまでは狩猟で得た肉を食べていたようです。しかし縄文晩期に稲作が普及すると、日本人の食生活は現在のように穀物と野菜中心に固定されました。
それから武士が活躍する戦国時代などに、時々食肉が流行した時期があったようですが、いずれも長続きはしなかったようです。また日本には早くから仏教が入ってきたので、殺生を禁じるその教えからも食肉が根付かなかったのかもしれません。
近代になって明治時代以降徐々に肉類を食べるようになり、戦後の昭和30年代以降から急激に食肉の習慣が広がりました。

マクロビオティックで考える食肉習慣

マクロビオティックで肉類が問題視される第一の理由は、食材としての肉類が極めて陽性に偏っているからです。陰陽のバランスを重視するマクロビオティックの理念では、陰性や陽性に偏ることを何よりも嫌います。この点では肉類の種類は問わず、牛肉・豚肉・鶏肉全てが極陽の扱いです。
またマクロビオティックだけでなく、現代の健康法の多くが胃腸の環境改善に注目していますが、肉類の脂肪分は特に腸の働きに大きな負荷を与えてしまいます。近年日本人に大腸がんが増加しているのも、食肉の習慣と関係があると指摘されているほど。
そして何よりも、長い期間食肉が基本となっている欧米人に比べて、日本人は体質的に食肉を続けるには無理があるということです。

マクロビオティックと栄養不足

ところで厳格にマクロビオティックの食事法を実践すると、特にたんぱく質などの栄養不足になるという意見があります。確かに穀物や野菜で摂取エネルギーのかなりの部分をまかなおうとすると、明らかにたんぱく質が不足してきます。
たんぱく質は大切な身体の材料になる成分ですから、常に良質なたんぱく質を補給する必要があります。そして人間のたんぱく質の組成に近い、良質なたんぱく質を豊富に含む食材が肉類なのです。
あくまでもマクロビオティックの食事法を厳格に守るか、それとも時々は肉類や魚類などで良質なたんぱく質を補給するか。悩むところですが、ここは皆さん自身に決めていただくしかありません。

マクロビオティックで鶏肉を活用するなら質の良い肉を

では肉類メニューを取り入れるとしたら、どの種類の肉をどのように調理すれば良いのでしょうか。やはり肉類で問題になるのは脂肪分、つまり不要な脂肪分が少ない肉を選ぶべきだということ。最適なのは鶏のささみや胸肉でしょう。
こうした部位の肉は脂肪分が少なく、良質なたんぱく質を豊富に含んでいます。ただし価格の安い海外産の鶏肉や、国産でもブロイラーの鶏肉は避けましょう。安い鶏肉は抗生物質を大量に投与するなど、飼育方法に問題があることがほとんどです。

まとめ

ちょっと高価でも質の良い鶏肉を手に入れたら、おすすめの調理法は蒸したり網焼きにしたりして、余分な脂肪分を落としてしまうこと。しかも調味料を付けて調理せず、食べる時に付けるようにすれば過剰な塩分も抑えられます。
味の面からもおすすめの食べ方は、鶏肉を味噌漬けや塩こうじ漬けにしてから焼く方法です。やや硬めでパサパサしがちな鶏肉も、非常に柔らかく美味しくなります。
穀物や野菜中心のマクロビオティックに、時々しかも少量ずつ上手に鶏肉を活用すると、食卓が一層楽しくなるのではないでしょうか。

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