マクロビオティックで陥りがちな危険性について

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「過ぎたるはなお及ばざるがごとし」とは、中国の古典「論語」から生まれたことわざですが、何ごとにも程の良さが必要だということです。

マクロビオティックの実践法でよく誤解されるのが、マクロビオティックを厳格につきつめて行くほど、どこか宗教めいてくるということ。自分の信じること以外に耳を傾けず、ストイックに道を究める姿がそう見えるのかもしれません。
もしそれが本当なら、マクロビオティックにはある種の危険性が潜んでいるということなのでしょうか?

実践そのものがストレスになる危険性

マクロビオティックでは入門編でも上級編でも、レベルに合わせて食べるべき食材を選びます。基本的に肉類や乳製品は避け、精白された砂糖・穀物などもできる限り摂取を控えます。
ただしこうした食材が使用禁止というわけではなく、本来は個人の体調や生活習慣に合わせて柔軟に考えられるべきもの。

ところがマクロビオティックの実践に熱を帯びてくると、身体のことを最優先にするばかり、ちょっとでも食材の安全性に疑問があると完全拒否の行動に出てしまうことがあります。これは身体に悪いから、絶対に食べないようにしようといった感じで。
この状態がエスカレートすると、身体にとっては逆にストレスが蓄積して行く悪い影響しか生まれません。あまりにもこだわり過ぎることは、本来の目的と正反対の結果を生みだすこともあるのです。

必要な栄養素が不足する危険性

これもよく誤解されることですが、マクロビオティックは完全菜食の食事法ではありません。何よりも重視されるのはバランスで、「陰と陽」のバランスや栄養バランスを常に考えながら毎日のメニューを構成します。
ですから肉類や乳製品を食べるのも、基本的には実践する本人の自由。ただしある程度の制限は必要ですが。

ところがマクロビオティックにこだわり過ぎると、逆に栄養のバランスを崩してしまうことがあります。日本人だって草食動物ではないので、穀物や野菜以外にも動物性たんぱくが必要です。その原則を無視して菜食側にバランスが偏ってしまうと、健康のために実行しているはずのマクロビオティックによって、栄養不足になり体調を崩すという本末転倒に陥ってしまいます。

家族に実践を強要する危険性

マクロビオティックを実践するのが、家庭の中でお父さん、お母さんなら良いのですが、育ち盛りの子供にまで実践を求めるのはかなり問題があります。

子供というのは成長のために、かなり幅広く多量の栄養を必要とします。当然身体に危険なものや害のあるものは避けるべきですが、それ以外であればなるべく色々な食べ物をバランスよく与えるべきです。
もしも子供にまで菜食中心の食生活を求めてしまうと、大切な身体の成長にまで影響が及ぶかもしれません。

マクロビオティックにも必要なのは柔軟性

マクロビオティックの基本に忠実になるあまり、行き過ぎた実践方法がかえって負担に感じられる時は、そこで立ち止まって冷静になる時間が必要です。

マクロビオティックは健康的な食生活の指針であって、厳格に守るべき約束事ではありません。精白された砂糖のように、身体への悪影響が憂慮される食品は避けるべきですが、肉類や魚介類・乳製品に至るまでかたくなに拒絶することは、本来の趣旨を逸脱しています。

まとめ

マクロビオティックとは、食べられる物を制限する食事法ではありません。ベースになる考えは守ったままで、時には柔軟に解釈して食事そのものを楽しむことこそが、本当の意味でのマクロビオティックなのではないでしょうか。

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