マクロビオティックでも魚を食べた方が良いワケ

本来のマクロビオティックでは、肉類と魚の摂取は禁止されているなどという記事を目にすることがありますが、そんなことはありません。
肉類についてはなるべく控えるようにすすめられますが、魚に関しては多過ぎなければ普通に食しても大丈夫。ある程度魚の種類に制約はあるものの、禁止されているとは全くの誤解です。
それどころか、日本人が昔から食べて来た魚には、マクロビオティックの強い味方になる優れた特長があるのです。

日本における魚食の歴史

他の国々と比較しても極めて水資源に恵まれた日本では、昔から魚を食べる習慣がありました。その起源がどこまでさかのぼれるのかは分かりませんが、縄文時代晩期から弥生時代にかけて、稲作の普及と共に生まれたとされる日本を代表する料理があります。それはお寿司です。
原初のお寿司は現在の「なれずし」のようなもので、ご飯の中に川魚を仕込んで発酵させた保存食だったそうです。現在のお寿司にも、お酢を使うというその伝統が残っています。
しかし歴史全体を通じて農耕民族だった日本では、庶民の食事は穀物と野菜が中心で、魚はたまにしか食膳にのぼらない食品でした。現在のように様々な形で魚が食べられるようになったのは、明治時代以降のことで、特に冷蔵技術や物流が進歩した昭和に入ってからのことです。

マクロビオティックに活かしたい魚の栄養素

古来日本人が食してきた魚というのは、川魚を除けばイワシやアジなどのいわゆる青魚です。こうした魚は骨以外なら全部食べられるので、「一物全体」というマクロビオティックの理念にもぴったり。
こうした魚には健康維持に有効な成分が豊富に含まれています。イワシを例に取ると、まず良質のたんぱく質と脂質が豊富です。特に脂質には不飽和脂肪酸の一種であるDHA(ドコサヘキサエン酸)とEPA(エイコサペンタエン酸)が豊富に含まれています。
また鉄分・カルシウム・カリウム・ナトリウム・亜鉛などのミネラル分と、ビタミン類がたっぷりと含まれているのもイワシの特長です。イワシを含めた小魚は、調理法によっては頭から尻尾の先まで食べられるので、乳製品を摂るよりもはるかに効率的にカルシウムを摂取できます。

青魚と小魚の健康効果

青魚の成分で近年注目されているのが、先ほど紹介したDHAとEPAです。これらは現在最も健康に良いとされる「オメガ3系」の脂肪酸に分類されます。このオメガ3系の油について健康効果を調べてみると、書ききれないほどずらりと出てきます。

・悪玉コレステロールを減らす
・中性脂肪を抑える
・肥満やメタボリックシンドロームを抑制する(ダイエット効果)
・動脈硬化や心筋梗塞を予防する
・高血圧を予防する
・認知症を予防する
・アレルギー性疾患の症状を緩和する

主なものだけでもこれだけあり、その健康効果をまとめてみると、全般に生活習慣病の予防からアンチエイジング、さらに脳の機能を活性化させるなどうれしいことばかり。
日々のメニューに上手に取り入れれば、マクロビオティックの強力な助っ人になることは間違いないでしょう。

魚を食べる時には種類を選ぶことが重要

マクロビオティックでは週に1~3回程度、かれい・ひらめ・にしん・川魚などの白身魚を食べることを推奨しています。それに加えて青魚や小魚の健康効果を考えれば、ぜひ日々の食卓にプラスしてほしいもの。
ただし魚とは言っても、マグロやカツオなど大型の魚はおすすめできません。これらの魚はマクロビオティックでは、魚よりも肉類に近い扱いになってしまうのです。

まとめ

魚料理は日本を代表する和食の1つです。旬をいただき、食物を丸ごといただくマクロビオティックの理念にも、魚料理はぴったりとマッチしています。
肉料理や乳製品を食べなくても、魚を食べれば必要なタンパク質やカルシウムは摂取できます。現代日本では肉類に押されがちな魚の良さを、ここでもう一度見直してみましょう。

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